貯蓄性の高い保険商品(学資保険や終身保険、個人年金保険)の保険料の値上げが2017年4月に実施されましたが、2018年4月には死亡保険などの保険料金が値下げされる見込みになりました。
その背景についてまとめました。
長寿高齢化が進む日本
死亡リスクの低下
日本では現在、長寿高齢化が進んでいます。
高齢化社会なんて度々取り上げられていますよね。
2015年の日本人の平均寿命は男性で80.79歳、女性で87.05歳となり、2007年と比較すると1歳以上伸びています。
標準生命表の改定
生命保険の保険料は「標準生命表」をもとに計算されています。
「標準生命表」とは、保険の商品設計などの専門家で構成する『日本アクチュアリー会』が作成している男女別・年齢別の死亡率や平均余命を示した表になります。
新たな標準生命表では、年齢ごとの死亡率が低下することになりました。
生命保険の保険料金の決め方
生命保険の保険料金は次の3つによって決定します。
- 予定死亡率(どれくらいの人が亡くなるか)
- 予定利率(どれくらいの運用収益をあげられるか)
- 予定事業費率(運営コストにどれくらい必要か)
2017年4月には「2.予定利率」が下がったために貯蓄性の高い保険料の値上げとなりました。
また、ネット販売している保険会社の商品が安いのは「3.予定事業費率」を抑えられているのが起因しています。
今回の「標準生命表」の改定では、「1.予定死亡率」が引き下げられる見込みとなっています。
そのため、死亡リスクが減少するので死亡保険の保険料が安くなることになります。
医療保険は値上げへ
死亡保険の保険料が値下げとなる見込みに反して、医療保険は値上げされる見込みとなっています。
平均寿命が延びるということは、、、
平均寿命が延びて、長寿化が進んでいくと、高齢者が増えていくということになります。
高齢な方であるほど、病気やケガのリスクは高くなります。
そうなると、当然、医療保険のニーズが高まり保険金や給付金の支払いが増加します。
そのため、医療保険の保険料は値上げされる見込みとなっています。
ただし、医療保険に関しては保険会社各社で他社との競争に勝ち抜こうと保険料を値上げせずに据え置きにする商品も出てくると思われます。
慌てて希望と違う保険商品を契約しないよう注意してください。
まとめ
保険で貯蓄を考える時代ではなくなった
保険は長期間にわたって契約する商品です。
最近、値上げや販売停止という保険商品が多くなっていますが、駆け込みで契約し、必要なときに使えない契約になってしまわないよう注意してください。
保険は時代の変化に伴って変わる
貯蓄性の高い保険商品に関しては、保険料金の値上げに伴う返戻率の大幅な低下で、契約しても意味のない商品になってきている気がします。
これは日銀のマイナス金利の影響で、予定利率が大幅に下げられたことに起因しています。
2018年4月に予定されている生命保険の保険料値下げや医療保険の保険料値上げも現在の社会状況を反映してのものとなります。
今後も医療技術の発展や時代背景によって医療保険や介護保険はどんどん新しい商品が出てくるでしょう。
また、医療技術が発展するとやはり平均寿命はどんどん延びます。
そのため、今後も生命保険の値下げ、医療保険・介護保険の値上げといった動きは出てくると思います。
保険会社からの営業では、言葉巧みに「今加入するのがお得」などと言ってくるかも知れませんが、しっかりと自分にあった保険商品を選べるよう、慌てずにしっかりと内容を確認しましょう。
また、保険を新たに契約する場合は、何度か保険の窓口に通って時間を掛けてしっかりと検討しましょう。
長期間契約する商品、しっかりと満足する保険を選択してください。
年 齢:36
家 族:妻と子ども1人の3人家族
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コメント
タイトルの件ですが、掛け金ではなく保証金額の方がが値下げになるということでしょうか?
今生命保険の加入を検討しているので、入るなら3月までに加入した方が良いでしょうか。
毎月の掛け金が値下げされる予定です。
例えば、死亡保険金3,000万円の10年定期保険の場合は以下のような値下げが行われます。
30歳男性では月額7,500円から6,800円に値下げ
30歳女性では月額6,300円から6,000円に値下げ
反対に、医療保険料は値上げが予想されますが、こちらは各保険会社が価格競争を行って上がらない可能性もあります。
保険相談の窓口やFPに相談して加入時期を考えてみてはいかがでしょうか?
こちらの保険相談でしたら和牛が貰えるみたいですよ(笑)
ショッピングモールなどに入っている相談窓口ならこちらがおすすめです。
ご回答ありがとうございました。掛け金が値下げされるのでしたら加入時期は少し見送ろうと思います。