タカタが26日午前、東京地裁に民事再生法の適用を申請したのを受け、東京証券取引所はタカタ株の上場廃止を決定しました。
これによって、タカタ株は7月27日で上場廃止となります。
また、6月26日は終日売買停止の措置となりました。
リコールの費用を含めた負債の総額は1兆円超え
大手エアバッグメーカーのタカタは、アメリカなどで相次いだエアバッグの事故の影響で経営状況が悪化。
その負債は1兆円超えまで膨れ上がりました。
その結果、6月26日に開かれた取締役会で、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請することとなりました。
国内の製造業では過去最大の負債額
今回のタカタの負債額1兆円超ですが、これは国内の製造業では過去最大の負債額となります。
ちなみに、全産業を含めた中で、倒産時の負債額トップは4兆5296億9300万円という負債を抱え込んだ協栄生命保険となっています。
今回のタカタの負債額は、戦後の全産業の中で歴代8位となる想定です。
日本の産業史に残る倒産という流れになってしまいそうですね。
前営業日にはストップ高
気になる株価のほうですが、株式市場には生粋のギャンブラーの方々もいらっしゃって、民事再生法の手続きの報道が出てからタカタ株は急落。
3日連続の寄らずのストップ安となったのち、値幅制限が2倍となった6月22日にようやく値を付け、6月23日にはなんとストップ高にまでなったというギャンブル銘柄になっていました。
(トヨタなどが支援するという報道を受けてのストップ高だったようですが)
そんな翌営業日に上場廃止報道ですからね。。。
ストップ高で掴んでしまった方はお気の毒に、、、
6月27日からは通常通り売買可能
6月26日は終日売買停止となっていますが、6月27日からは通常通り売買が可能となっています。
ただ、上場廃止が決まっているのでしばらくは売られ続けることになるんでしょうね。
1円株専門もギャンブラーもいる世界
株式市場は不思議な世界で、1円になってからが勝負という投資家の方もいらっしゃいます。
投資家というよりも投機家・ギャンブラーですね。
1円で株を購入して、それが2円で売れれば単純に資金が2倍になりますからね。
ただ、そう簡単に利益は得られないので、手を出す方はお気をつけてくださいね。
まとめ
戦後日本を支えた企業がこんな負債を抱えて民事再生法という道を選択することになったエアバッグ問題についてちょっとまとめてみました。
欠陥エアバッグ問題の内容
タカタが2000年以降に製造したエアバッグには、硝酸アンモニウムという火薬が使われていました。
エアバッグを膨らませるには火薬とガス発生装置となるインフレーターが必要ですが、何らかの条件下において硝酸アンモニウムが異常爆発を起こす商品を製造していたようです。
異常爆発しら硝酸アンモニウムがインフレーターまでも破壊し、すのすさまじい威力で乗員の命を奪ってしまったという問題が事の発端です。
国内でもエアバッグトラブル
タカタ製のエアバッグのトラブルは国内でも起きています。
2016年12月27日に神奈川県の公道で発生した自動車事故で、タカタ製エアバッグが異常破裂し、運転手が右足太ももにやけどを負うということが起きています。
一応、対象者はリコール対象だったようですが、運転手がリコールに出していなかったようですね。
株の処分はお早めに
そんなわけで上場廃止となったタカタ株。
まだこの株を保有している方はお早めに処分したほうがよさそうですね。
なかなか買い手も付かないかもしれませんが、少しでも価値があるうちに売れるといいですね。。。
年 齢:36
家 族:妻と子ども1人の3人家族
普段、普通に生活していると聞き流してしまいそうな情報や、くだらない情報を拾っていけるためにこのブログを開設しました。
どうでもいい情報や、お金にまつわる情報なんかを勉強しながら更新していきたいと思います♪
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